こちらが再根管治療の病変です。こちらの膿の袋が、レントゲンやCTでは右のCT画像の黒く抜けた部分の様に映ります。根管治療で症状が治らない場合はこれを外科的に取り除くしかありません。
根管治療
根管治療とは
痛みの出ている歯の神経をとる治療や、ばい菌感染が起きて根っこの先で膿んでいるような歯の根の管を綺麗にして膿をとる処置です。
何もしなくても痛かったり、噛むと痛い、物が当たると痛いというような状況で根管治療を行う事が多いです。
歯の神経がない状態でも
痛みを感じる理由
ばい菌が広がると、根っこの先の骨を溶かして膿が溜まります。その周囲は炎症を起こすので、身体としては痛みとして感じます。
根管治療の流れ
まず土台の歯が割れたり今後も問題なく使えるかを判断して、その後治療に入ります。
根管治療の流れと成功率
根管治療は、①初めての根管治療(成功率80%程度)、②再根管治療(成功率は50%を下回る)、③外科的歯内療法に分かれます。上記はアメリ力の専門医のデータなので一般歯科の先生の成功率はもっと下がります。
日本の根管治療専門医の再治療は、奥歯1本30〜40万円+被せ物の費用が相場ですので、いかに早い段階で治癒に向かわせるかが大事です。
裸眼とマイクロスコープ、レントゲンとCTの見え方はどう変わりますか?
以下のように違います。
保険適用治療
マイクロスコープなし(裸眼)
マイクロスコープあり
レントゲン
Q1のCT
当院では、マイクロスコープが3台ございます。(埼玉では2件のみ)CTの黒く抜けている部分が膿の袋で、画像のような状態になっています。根管治療はこれを治す治療です。
マイクロ、CT、ラバーダム防湿、ニッケルチタンファイルは保険適応ですか?
コスモクリニックではすべて保険適用で使用しています。
ニッケルチタンファイル+電動式モーター
ラバータイム防湿
何回で治療が終わりますか?術後の注意事項は?
こちらが特徴的な歯の構造です。
当院の治療コンセプトは"しっかり治す"です。これらの構造をマイクロスコープを使いながら治療するのは時間がかかりますのでご了承ください。
また、神経の治療後は急性炎症が出る場合や、咬合痛が残る場合がございますので、症状が出た場合はすぐにご相談ください。
当院の奥歯の治療の回数イメージ
- 根管治療3回
- 根管充填1回
- 型取り1回
- 被せ物セット1回
- チェック1回
他院で治療中ですが、中々終わらず痛みも取れません。MTAセメントについて教えてください
根管治療の成功の為には、神経の取り残しがなく感バイ菌を取り切った上でしっかりと密封する事が大事です。当院ではMTAセメントを用いた精密根管充填を得意としております。気になる方は是非ご相談ください。
※横にスクロールしてご覧いただけます。
ガッタパーチャー(保険治療) | MTA(自由診療) | |
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費用 | 4000円程度 | 前歯小臼歯33000円 大臼歯39800円 |
抗菌作用 | なし | あり |
細菌繁殖しやすさ | 棒なのでスペースが残り繁殖しやすい | セメントなのでしにくい |
破折抵抗性 | なし | あり |
治療時間 | 30分 | 60分 |
MTAを用いた治療例①
黒い部分が膿の袋ですが、治療後に黒い部分がなくなり骨が回復しているのがわかります。
こちらはMTA根充した後に歯根端切除術(右側参照)を併用しました。骨が回復しているのがわかります。
歯根端切除術
歯の根っこの先の膿を物理的に除去する手術
処置時間 | 1時間 |
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適応外 | 神経に近い歯、上顎洞に近い歯 |
術前
術後
意図的再植術
残したい歯を意図的に抜歯し、膿の袋を物理的に除去した後、再度歯を植え治す処置
処置時間 | 1時間 |
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適応外 | 歯根が開いている歯 |
リスク | 抜歯最中に歯が折れる事がある |
当院の根管治療の特徴
マイクロスコープを用いた治療が特徴です。裸眼だと歯の中は見えませんので、人の目の何倍も見える拡大視野で精密な治療を行えます。
ラバーダムを用いた根管治療
ラバーダムとは
根管治療(歯の中の感染源をとる治療)中に唾液などの感染物質が入っては本末転倒なので、治療制度を高めるために用いるゴムのマスクの事です。
綺麗な環境で治療を行えるので、ばい菌の繁殖を止められます。また薬品も危険なものが多いので、お口に危険な薬品が溢れる心配や、物を喉に落とす心配もございません。
料金について
治療費について | 保険診療 |
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治療のリスク
治療後痛みが出ることがあります。また、治療後腫れる可能性がございます。