みなさんはどちらの歯磨き粉を使っていますか?
日本で販売されている歯磨き粉の種類には、
・虫歯予防
・歯周病予防
・知覚過敏予防
・美白効果
・口臭予防
などがあります。
それぞれ特徴があるのでお話していきます。
まず虫歯予防の歯磨き粉には薬用成分としてフッ素が配合されており、日本で販売できるフッ化物濃度の最大が1450ppmです。歯磨き粉のほとんどに高濃度フッ素か配合されています。フッ素は、最も重要な虫歯予防成分です。フッ素が歯に作用することで、歯のエナメル質を強化し、再石灰化を促進します。ですので、1450ppm配合と表示されている歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
たくさんうがいをしてしまうとせっかく歯に作用したフッ素が流れ出てしまうので、うがいは1.2回にしましょう。
当院で販売している虫歯予防の歯磨き粉はこちらです。

これらはすべて、1450ppm配合されています。
次に歯周病予防の歯磨き粉です。
歯周病予防の薬効成分として、CPC(塩化セチルピリジニウム)、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、ビタミンE、トラネキサム酸などがあります。
CPCやIPMPは殺菌成分なので、細菌に対して殺菌作用があります。
当院に販売している歯周病予防の歯磨き粉やジェル、うがい薬はこちらです。

次に知覚過敏予防の歯磨き粉です。
冷たい飲み物や甘い食べ物で歯がしみる症状に悩まされている場合、知覚過敏予防用の歯磨き粉を選ぶのが効果的です。硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが知覚過敏の予防に効果的な成分です。硝酸カリウムは、歯の神経に伝わる外部からの刺激を抑え、乳酸アルミニウムは神経を保護する作用を持っています。これらの成分の歯磨き粉を長期的に使用することで、痛みの軽減が期待できます。
当院ではこちらを販売しております。

次に美白効果の歯磨き粉です。
歯の表面に付着したステイン汚れを除去し、歯を白く保ちたい方には、美白歯磨き粉がおすすめです。
ポリリン酸ナトリウムやハイドロキシアパタイトが含まれる製品は、ステインを浮かせて除去し、歯の表面を滑らかに保つ効果があります。ただし、研磨剤は含まれている製品は、使用頻度に注意しないと歯のエナメル質を傷つける恐れがあるため、定期的な使用は控え、軽い着色汚れに対して使用するようにしましょう!
当院で販売されている美白歯磨き粉は研磨剤が含まれていない為、毎日ご使用していただけます。

最後に口臭予防についてです。
口臭が気になる方には、殺菌効果を持つ成分が配合された歯磨き粉が有効です。
銅クロロフィリンナトリウムや塩化亜鉛は、口臭の原因となる細菌の繁殖を抑える作用があります。
歯磨き粉以外にも口臭予防として、うがい薬があります。毎日の歯磨きにプラスしてうがい薬を使用していただくこともおすすめです。

当院では、その患者様に合った歯磨き粉をおすすめさせていただきますので、歯磨き粉やうがい薬などが気になる方がいらっしゃいましたら歯科衛生士、歯科医師にいつでもご相談ください。
安達