親知らず抜歯後1週間の歯茎です。
まだ抜歯窩(抜歯後の穴)は塞がっていません。
抜歯後1週間では、傷口はまだ脆弱で咀嚼などの刺激で歯茎が痛むこともあります。また、抜歯窩にご飯が詰まりやすいため抜歯1週間後の経過観察に行う洗浄は重要です。
抜歯3日後くらいから抜歯窩に白色の膜が生じることがあります。これは汚れでなく、フィブリンの膜であり、カサブタを作り始めているサインなので洗い流す事のないようにしてください。
抜歯後1ヶ月経過すると、ほとんどの場合で抜歯前の落ち着いた歯茎に回復してきます。
親知らず抜歯後の注意事項としては、
下顎・上顎共通する点として
⚪︎神経症状の出現
⚪︎術後感染
⚪︎出血
⚪︎隣在歯の知覚過敏
⚪︎痛み
⚪︎腫れ
⚪︎抜歯当日の喫煙・飲酒・運動・湯船に浸かる行為の禁止
⚪︎抜歯翌日以降の傷口を冷やす行為の禁止
⚪︎くしゃみや鼻かみを控える(上顎親知らずのみ)
⚪︎口腔内を清潔に保つ
⚪︎歯ブラシで抜歯窩を強く磨かない
以上がいずれの親知らず抜歯でも共通する注意事項です。
事前のCT検査でより詳しくお話しできるので、親知らず抜歯前にはCTを必ず撮影させて頂きます。
当院では、抜去歯(抜歯した歯)を用いた再植も行っています。
どんなことでもご相談下さい。
歯科医師 横江絢子