今回は虫歯治療に関しての投稿です。歯医者と言えば、虫歯治療!と言う時代ではなくなりつつある昨今ですが、いまだに少なくなってきたとは言え、虫歯に悩む人は大勢います。
虫歯に関しては、虫歯があるのがわかっていて、虫歯治療をしたい人なのか、虫歯があるかどうかわからない人が虫歯チェックをしたいのかによって変わると思いますが、どちらにしてもまず虫歯とは何かしっかり説明してくれるクリニックが良いでしょう。院長自身が作成したパンフレットや、症例集がある歯医者は、治療の記録をしっかり収めている歯医者なのなで、信頼ができると思います。逆に誰が作ったかよくわからないような簡単な資料しか置いていないクリニックはあまりお勧めできません。
歯科治療は職人技ですから、患者さんサイドは細部の事などわかりませんが、いかにその細かなところを丁寧にきれいに迅速に仕上げるかと言うのが私たち歯医者の仕事なわけです。記録を管理していなかったり、症例集をまとめられないような歯医者はがさつで適当な人も多いため、治療も大雑把な人が多いです。
虫歯とは簡単に言うと、以下の表の通りとなります。

こちらは私が作成したパンフレットの中の1つの表ですが、虫歯だという根拠を患者さんサイドに見せて納得させてくれるクリニックが良いでしょう。
患者さんによく歯を削られたんです、と言う表現をされますが、これはおそらく歯医者サイドの説明不足が原因かと思われます。コスモクリニックではレントゲン写真の見え方(レントゲンでは、骨や歯や金属など硬い組織が白く写り、歯が脆く、柔らかくなった虫歯の箇所は黒く映ります)や、実際の歯の黒ずんでいる所を必ず鏡や写真で説明しています。
ここで注意事項がいくつかあります。
古い先生のクリニックに関しては、レントゲン写真を撮る回数が傾向的に少ないので10年も3ヶ月に1度通っていたのに、虫歯だらけだったなんてことがよくあるイメージです。もちろん定期的にレントゲン撮影をして、その都度詳しい診断をしてくれる先生がいるのも事実です。その見極め方は院内が綺麗な内装を維持しており、古い先生でもやる気があればリニューアルなどして最新の設備を整えているでしょう。
医院に歯科医師が1人で1人院長のクリニックで流行ってそうなクリニックに関してもレントゲンの詳しい説明をしてくれる可能性が低い可能性があります。その理由は歯科医療は労働集約型の働き方だからです。例えば歯磨き粉をネットで売れば、1万個でも1億個でも売れる可能性はありますが、歯医者に関しては1人の歯科医師が見れる患者さんの数には限界があり、上手な先生だったら1日に1億人見れるかと言うと、そんな事はあり得ません。上手な先生でも、努力をしていない先生でも1日に治療ができる患者さんの人数は1時間予約のクリニックで7人、30分予約のクリニックで14人で、同等なのです。
予約時間も非常に重要であり、コスモクリニックはほとんどの治療が1時間で行っておりますが、世の中の歯医者の予約時間は15分だったり30分だったりします。自分の歯を治療してくれる歯医者がどんな人でも15分の予約で予約びっちりのクリニックと1時間でしっかりと時間を確保してくれるクリニックであれば、後者の方に軍配が上がるでしょう。
歯科医師1人が見れる患者さんの上限は決まっているからこそ、一生懸命な治療をして地域の方に信頼があるよと認められて、また違う患者さんが増えたときに必ずその院長の予約はパンクをしているはずです。そうなるとクオリティが下がるか、自由診療しかしませんみたいなスタイルになるか、どちらかしかありません。それ故、当院では歯科医師が現在は6名も在籍しております。私が30分アポで忙しなく診療するのと、私と一緒に日々研鑽を積んでいるコスモクリニックの歯科医師がしっかりと時間をとって行ってくれた治療では断然後者の方が治療成績が良いと私は思っております。
では虫歯治療でよくある質問を解説していきましょう。
痛くないのに虫歯だと言われました。本当ですか??と言われる事がありますが、この答えは、虫歯自体は痛みを感じません。痛みを感じるのは神経です。症状がなくても虫歯が重度になっているケースはよくありますので、定期検診で1年に1度は必ずレントゲンのチェックをするのが大事です。
また歯科検診では虫歯と言われたのに、歯医者では虫歯じゃないと言われたりすることもありますが、これが虫歯の診断力によって変わります。良くない歯科医院ではエナメル室内の虫歯であろうが、虫歯なので削りましょうと言う提案をしますし、多店舗展開している医療法人であれば、エナメル質内の虫歯に関してはセラミックにしましょうと言う院内マニュアルが存在したりします。
しっかりしている医院であれば、エナメル室内の虫歯は経過観察する旨を伝えますし(歯は再石灰化をして、溶けかけていた歯質を強くする性質があるため)、エナメル室内の虫歯でも最小限の侵襲で済む場合だったり、見た目的な問題があるので、あえて治療をしましょうと提案することもあります。
そのような詳しい説明と人間力が大事なのではないかと思っております。