審美歯科治療の種類と自然な仕上がりを実現する方法

「前歯の色や形が気になる」「笑顔に自信を持ちたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。審美歯科は、歯の見た目の美しさを改善する治療分野です。 しかし、ただ白くすればいい、整えればいいというわけではありません。自然で調和の取れた美しさを実現するには、歯科医師の技術と経験、そして患者さんとの綿密なコミュニケーションが必要です。 この記事では、審美歯科治療の種類と、自然な仕上がりを実現するためのポイントについて、歯科医師の視点から詳しく解説します。 審美歯科の目的と評価基準 審美歯科は、単に「白くて綺麗な歯」を作ることが目的ではありません。より深い目的があります。 審美性と機能性の調和 審美歯科において最も重要なのは、「見た目の美しさ」と「機能性」を両立させることです。どんなに美しい歯でも、適切に噛めない、発音しにくい、すぐに壊れてしまうのでは意味がありません。 適切な噛み合わせがあってこそ、長期的に安定した審美性を維持できます。また、歯茎の健康も重要です。歯周病があると歯茎が下がり、せっかく作った被せ物の縁が見えてしまったり、根が露出したりします。 審美治療を行う前に、虫歯や歯周病の治療を完了し、口腔内の環境を整えることが必要です。 当院では総合歯科として、虫歯治療から歯周病治療、そして審美治療まで一貫して対応できるため、機能と審美の両面から最適な治療計画を立てることができます。 自然な美しさの定義 「自然な美しさ」とは何でしょうか。それは、顔全体の中で歯が調和し、不自然さを感じさせない状態です。 歯の色は、真っ白である必要はありません。むしろ、少し黄みがかった自然な色の方が、肌の色や唇の色と調和し、柔らかい印象を与えます。また、歯の形も、左右対称で完璧に整っている必要はありません。わずかな非対称性や個性が、自然な印象を作り出します。 さらに、年齢に応じた自然さも重要です。若い人の歯は、表面がツヤツヤしていて、やや透明感があります。一方、年齢を重ねた人の歯は、表面が少し摩耗し、色も濃くなる傾向があります。年齢に不釣り合いな真っ白でツルツルの歯は、かえって不自然に見えることがあります。 審美歯科治療では、患者さんの顔立ち、年齢、性格、ライフスタイルなどを総合的に考慮し、その人に最も適した「自然な美しさ」を追求します。 審美歯科治療の種類と特徴 審美歯科には、様々な治療法があり、それぞれ適応症例と特徴が異なります。 セラミック治療 セラミック治療は、歯科用セラミック(陶材)を使用して、歯の形や色を改善する治療法です。セラミックは天然歯に近い透明感と色調を再現でき、変色せず、生体親和性も高い優れた材料です。 オールセラミッククラウン 「オールセラミッククラウン」は、金属を使わず、全てセラミックで作られた被せ物です。光の透過性が高く、最も自然な見た目を実現できます。 特に前歯の治療に適しています。材料には、ジルコニアセラミック、e.maxセラミック、ガラスセラミックなど、いくつかの種類があり、それぞれ強度や透明感が異なります。 ラミネートベニア 「ラミネートベニア」は、歯の表面を薄く削り、セラミックの薄い板を貼り付ける治療法です。ネイルチップのようなイメージです。削る量が最小限で済むため、歯へのダメージが少ないという利点があります。 歯の色や形、わずかな隙間などを改善できますが、重度の変色や大きな形態異常には適していません。 セラミックインレー 「セラミックインレー」は、奥歯の詰め物をセラミックで作製するものです。金属の詰め物と比べて審美性が高く、また金属アレルギーの心配もありません。 コンポジットレジン治療 コンポジットレジンは、歯科用のプラスチック材料で、歯の色に合わせて様々な色調があります。比較的簡単な治療で、1回の来院で完了できることが多いです。 ダイレクトボンディング 「ダイレクトボンディング」は、コンポジットレジンを歯に直接盛り付けて形成する技術です。前歯の欠けた部分の修復、歯と歯の隙間の改善、歯の形態の修正などに使用されます。削る量を最小限に抑えられ、費用も比較的抑えられるという利点があります。 ただし、コンポジットレジンはセラミックと比べて、経年的に変色しやすい、摩耗しやすい、強度が劣るという欠点があります。そのため、広範囲の修復や、強い力がかかる部位には適していません。 ホワイトニング ホワイトニングについては別のコラムで詳しく解説していますが、審美歯科治療の一環として重要な位置を占めています。特に、セラミック治療を行う前にホワイトニングで周囲の歯を白くし、それに合わせてセラミックの色を決定することで、より自然で美しい結果が得られます。 歯茎の審美治療 美しい笑顔には、歯だけでなく歯茎の状態も重要です。「ガミースマイル」という、笑った時に歯茎が過度に見える状態や、歯茎の高さが不揃いな状態は、審美的な問題となることがあります。 歯肉整形 「歯肉整形」は、歯茎のラインを整える治療です。レーザーや電気メスを使用して、余分な歯茎を除去し、左右対称で美しいラインを作ります。 また、歯茎が下がって根が露出している場合は、「歯肉移植」という方法で、他の部位から歯茎を移植して回復させることもできます。 歯茎の黒ずみ(メラニン色素沈着)が気になる場合は、レーザーや薬剤を使用して色素を除去する「ガムピーリング」という治療もあります。 自然な仕上がりを実現するための要素 審美歯科治療で自然な仕上がりを得るためには、いくつかの重要な要素があります。 色調の選択と再現 歯の色は、単色ではありません。実際には、歯の根元の部分は黄色みが強く、先端に行くほど明るく透明感があります。また、表面には微細な色のバラエーション(白斑や茶色い線など)があり、これが自然な印象を作り出しています。 セラミック治療では、これらの色の変化を再現するために、「レイヤリング技法」という方法が用いられます。異なる色調のセラミックを何層にも重ねることで、天然歯の複雑な色合いを再現します。 色の選択では、「シェードガイド」という色見本を使用しますが、同じ色でも照明条件(自然光、蛍光灯、白熱灯など)によって見え方が変わります。そのため、複数の照明条件下で色を確認することが重要です。 また、隣接する天然歯の色に完全に合わせるのではなく、わずかに明るめの色を選ぶことで、「審美治療をした歯がより美しく見える」という効果を得ることもあります。 形態の設計 歯の形には、個人差があり、また性別や年齢によっても特徴があります。一般的に、男性の歯は角ばった形、女性の歯は丸みを帯びた形が自然とされています。 前歯の長さと幅の比率も重要です。理想的には、幅に対する長さの比率が1:1.6(いわゆる黄金比)に近いと、バランスが良く見えるとされています。ただし、これはあくまで目安で、個人の顔立ちに合わせて調整します。 また、歯の先端のラインも審美的に重要です。前歯の先端を結ぶラインは、下唇のラインと平行になるのが理想的とされています。 歯の表面の質感(テクスチャー)も、自然な印象を作る要素です。若い人の歯には、表面に縦の細かい溝があり、これが光を乱反射させて自然な輝きを作ります。セラミック治療では、これらの溝も再現します。 歯並びと顔貌との調和 美しい歯並びとは、単に歯が真っ直ぐ並んでいることではありません。上下の前歯の中心線が顔の中心線と一致し、左右対称であることが基本ですが、わずかなズレは自然な範囲内です。 また、笑った時の「スマイルライン」も重要です。これは、上の歯の先端を結ぶ曲線で、下唇の曲線と調和するのが美しいとされています。 さらに、「ブッカルコリドー」という、笑った時に見える奥歯の奥の暗い部分の幅も、審美性に影響します。この幅が広すぎると不自然に見え、狭すぎると窮屈な印象を与えます。 これらの要素を総合的に考慮し、顔全体とのバランスを取ることが、自然な美しさを実現する鍵です。 技工士との連携 セラミック治療では、歯科技工士の技術が仕上がりを大きく左右します。歯科技工士は、歯科医師の指示のもと、セラミックの被せ物や詰め物を製作する専門家です。 高品質な審美治療を提供するためには、歯科医師と技工士の密接な連携が不可欠です。歯科医師が患者さんの希望や口腔内の状態を正確に技工士に伝え、技工士がそれを形にします。 理想的には、技工士が直接患者さんに会って、顔立ちや肌の色、笑顔の特徴などを確認できるとより良い結果が得られます。 また、仮の被せ物(プロビジョナルクラウン)を装着して、形や色を患者さんと確認しながら調整し、最終的なセラミックに反映させるという過程も重要です。 審美歯科治療の流れと期間 審美歯科治療は、通常、複数回の通院が必要で、治療期間も内容によって異なります。 カウンセリングと診査 審美歯科治療の第一歩は、綿密なカウンセリングです。患者さんの希望や悩み、期待する結果などを詳しくお聞きします。「どのような印象を与えたいか」「どこまで自然さを重視するか」「予算や治療期間の希望」などを確認します。 次に、口腔内の診査を行います。歯並び、噛み合わせ、歯茎の状態、虫歯や歯周病の有無などを総合的に評価します。レントゲン写真や口腔内写真、場合によってはCT検査を行い、詳細な情報を収集します。 当院では歯科用CTを完備しており、歯の根の状態や顎の骨の状態を三次元的に評価できます。これにより、より精密な治療計画を立てることができます。 治療計画の立案と説明 診査結果をもとに、複数の治療オプションを提示します。それぞれの方法について、利点、欠点、費用、期間などを詳しく説明します。 また、可能であれば「ワックスアップ」という模型を作製します。これは、治療後の歯の形を再現した模型で、治療のゴールを視覚的に確認できます。デジタル技術を用いて、コンピューター上でシミュレーションを行うこともあります。 患者さんが納得された上で、治療計画を決定します。審美歯科治療は自費診療となることが多いため、費用についても明確に提示し、同意を得てから治療を開始します。 実際の治療過程 治療の流れは、選択した方法によって異なりますが、セラミッククラウンの場合の一般的な流れを説明します。 まず、必要に応じて虫歯治療や歯周病治療を行い、口腔内の環境を整えます。次に、歯を削って形を整えます(支台歯形成)。削る量は、被せ物の厚みを確保するために必要な最小限の量とします。 歯を削った後、精密な型取り(印象採得)を行います。同時に、噛み合わせの記録と、色の選択を行います。この情報をもとに、技工士がセラミッククラウンを製作します。製作期間は通常1〜2週間程度です。 製作期間中は、仮の被せ物を装着します。これにより、見た目や機能を保ち、削った歯を保護します。 セラミッククラウンが完成したら、まず口の中に試適し、形や色、適合を確認します。問題がなければ、専用のセメントで接着します。接着後は、噛み合わせの最終調整を行います。 治療期間と通院回数 治療期間は、内容によって異なります。ダイレクトボンディングであれば1回の来院で完了することもありますが、セラミック治療の場合は、通常2〜4回の通院で、期間は2〜4週間程度です。 複数の歯を治療する場合や、矯正治療と組み合わせる場合は、数ヶ月から1年以上かかることもあります。特に、噛み合わせに問題がある場合は、まず矯正治療や噛み合わせの治療を行い、その後に審美治療を行うという段階的なアプローチが必要です。 治療完了後も、定期的なメンテナンスが重要です。セラミックは変色しませんが、接着部分に汚れが溜まると虫歯や歯周病のリスクがあります。また、歯茎の状態の変化によって、審美性が損なわれることもあります。 当院では予防歯科を重視しており、治療後も長期的に美しい状態を維持できるよう、定期的なメンテナンスプログラムを提供しています。 よくある質問 Q.セラミック治療は保険適用されますか? 基本的に、審美目的のセラミック治療は保険適用外(自費診療)となります。ただし、2014年から、一部の歯(小臼歯と大臼歯)に対して、「CAD/CAM冠」という白い被せ物が保険適用されるようになりました。 これはセラミックとレジンのハイブリッド材料で、金属の被せ物と比べて審美性が高いです。 ただし、オールセラミックと比べると、強度や審美性はやや劣ります。また、適用には条件があり、全ての歯に使えるわけではありません。高い審美性を求める場合や、前歯の治療では、自費診療のオールセラミックが推奨されます。 費用は歯の位置や材料によって異なりますが、一般的に1本あたり8万円〜15万円程度です。 Q.セラミックは割れやすいですか? セラミックは陶材なので、過度な力が加わると割れる可能性があります。特に、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は、リスクが高まります。ただし、現在使用されているセラミック材料は、従来と比べて強度が大幅に向上しています。 特にジルコニアセラミックは、金属に近い強度を持ち、奥歯にも安心して使用できます。セラミック治療を行う際は、適切な厚みを確保するために十分に歯を削り、また噛み合わせを適切に調整することで、破損のリスクを最小限に抑えます。 歯ぎしりがある方には、就寝時に装着するマウスピース(ナイトガード)の使用を推奨します。適切に製作され、適切にケアされたセラミックは、10年以上良好な状態を保つことができます。 Q.治療後、どのくらいで自然な感じになじみますか? セラミック治療直後は、わずかな違和感を感じることがありますが、通常は数日から1週間程度で慣れてきます。 特に、噛み合わせの高さや歯の形が変わった場合は、舌や頬の内側が新しい形に適応するまで時間がかかることがあります。 ただし、見た目に関しては、治療直後から自然な印象を得られることがほとんどです。周囲の人が気づかないほど自然に仕上がることも多いです。もし長期間違和感が続く場合や、噛み合わせに問題を感じる場合は、調整が必要なため、遠慮なく歯科医院にご連絡ください。 Q.一度セラミックにした歯は、やり直しが必要になりますか? セラミック自体は非常に耐久性の高い材料で、変色や劣化はほとんどありません。ただし、時間の経過とともに、いくつかの理由でやり直しが必要になることがあります。 最も多い理由は、歯茎の下がりです。加齢や歯周病によって歯茎が下がると、被せ物の縁が見えてきたり、根が露出したりすることがあります。 また、虫歯や歯周病が進行した場合、土台となる歯の状態が悪化し、再治療が必要になることもあります。 さらに、セメントの劣化や、被せ物の破損なども、やり直しの理由となります。これらを防ぐためには、定期的なメンテナンスと適切なホームケアが重要です。適切に管理されたセラミック治療は、10〜20年以上良好な状態を保つことも珍しくありません。 Q.審美歯科治療をすると、歯が弱くなりませんか? 審美歯科治療では、歯を削る必要がある場合が多く、削った分だけ歯の厚みは減少します。しかし、適切に治療された歯は、必ずしも弱くなるわけではありません。むしろ、セラミッククラウンで歯全体を覆うことで、歯を補強できる場合もあります。 特に、大きな虫歯の治療後や、根管治療後の歯は、もろくなっているため、被せ物で保護することが推奨されます。 重要なのは、削る量を必要最小限にとどめること、そして適切な材料と技術で治療することです。ラミネートベニアやダイレクトボンディングなど、削る量を最小限に抑えた治療法を選択することもできます。 また、治療後の定期的なメンテナンスによって、歯の寿命を延ばすことができます。当院では、歯を守ることを最優先に考え、必要最小限の侵襲で最大限の効果を得られる治療を心がけています。

2026.02.25

一般的なインプラントオペの手順について

左下インプラント埋入のケース このケースを例に一般的なインプラント埋入(一次オペ)の手順についてご説明致します。 麻酔 まず、局所的な麻酔を行います。通常は局所的な麻酔のみで行うことが多いですが、手術の侵襲の程度や患者様の全身状態に応じて当院専属の麻酔医師の管理のもと静脈内鎮静法(セデーション)を併用した局所麻酔を選択することも可能です。 切開・剥離 インプラント埋入部に歯槽頂切開を行い、続いて欠損部隣接歯の歯肉溝切開を行います。必要に応じて、術野の明示のために縦切開を入れることもあります。 切開が終わったら、頬側の粘膜骨膜弁をしっかりと剥離していきます。 インプラント体(フィクスチャー)埋入窩の形成 事前にCTや模型にて計画していたインプラント埋入部位をラウンドバーにて、皮質骨に印記します。ニードルドリルを用いて、埋入位置を穿孔します。続いて、パイロットドリルを用いて埋入窩を拡大していきます。どこまで拡大するかは、患者様の骨の状態によります。形成した埋入窩に深度ゲージを入れて、対合関係や近遠心関係にズレがないか確認をします。ズレはその都度修正を行なっていきます。 縫合 カバースクリューの装着後、粘膜骨膜弁を元の位置に戻します。この時、弁を端まで完全に密着させます。もし、不足していた場合は、粘膜骨膜弁の歯肉-歯槽粘膜境付近内面の骨膜のみを切断して粘膜骨膜弁を伸展させ、弁の断端まで密着させる。これを減張切開といいます。今回は、プラークの付着しやすい絹糸を避け、5-0ナイロンにて縫合を行いました。 術後のレントゲン写真 今回、ご紹介した手術方法以外にもインプラント手術には、患者様の状態によって様々なオペの方法があります。 また、当院ではインプラントメーカーを複数用意しており、そのそれぞれについて術式は異なります。今回使用したのは、ストローマンというインプラントメーカーのBLXインプラントです。 当院では、初診時より高精度のCTなどを利用した術前診断、患者様への詳細なヒアリングを行い希望を十分に把握した上で、患者様一人ひとりに寄り添うオーダーメイドの治療計画を立てております。 治療期間 約6ヶ月から1年程度 治療費 自費診療(詳しくはお問い合わせください) 治療のリスク 周囲炎のリスクがある そのほか当院では、他院では難しいようなインプラント症例も豊富なオペ実績を持っております。何かあれば埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック 本院にいつでもご相談ください。

2026.02.17

根管治療した歯が黒い〜ホワイトニングを併用した治療〜

歯の色が黒くなってきてしまった できるだけ歯を削らないで歯を白くしたい 笑ったときに見える歯を綺麗に整えたい そんな方は、ホワイトニング(今回はウォーキングブリーチ)やジルコニアによる改善ができます。 今回は、このような悩みがあった患者さんの一例を紹介します。 初診時の写真 前歯2本が黒ずんで見えます。患者様ご本人も、この2本がどんどん色が変わってきて歯を出して笑えないと困って来院されました。 “歯はできるだけ削りたくない”とのことでしたので最小限の切削量で審美的改善をはかりました。 左上1 根管治療後の歯(失活歯)に対するホワイトニング(ウォーキングブリーチ) 右上1 歯冠破折が大きく認められたので、仮歯の後、エステティックジルコニアクラウンによる補綴治療による審美的改善を計画しました。 左上1:ウォーキングブリーチ・右上1:仮歯 ウォーキングブリーチ術前術後 左上1 歯の色味にご満足いだけたのでここで治療終了です。このケースでは、2回の来院でこの明るさにできました。 右上1 シェードテイク 色味の調整 左上1と右上2の歯冠色に合うように色味をみます。 治療後の状態 術前・術後の比較 まとめ 今回は、ホワイトニングと補綴治療を合わせたケースでした。 治療回数 ホワイトニング(ウォーキングブリーチ) 最短1回※2、3回繰り返す場合や、補綴治療を行う場合もあります エステティックジルコニアクラウン(仮歯含む) 最短3回 費用 ホワイトニング(ウォーキングブリーチ) 1本:33,000円 エステティックジルコニアクラウン(仮歯含む) 121,000円※仮歯3,300円、型取り5,500円 リスク ホワイトニング(ウォーキングブリーチ) 術後痛、色の後戻り エステティックジルコニアクラウン(仮歯含む) 破折、脱離、歯肉退縮による審美不良 歯の色味や、昔付けた差し歯の色が気になる方はいつでもご相談ください。 歯科医師 横江絢子

2026.02.17

抜歯宣告を受けた歯 根管治療と歯周病治療の実際

抜歯寸前の歯を救う 根管治療と歯周病治療を併用した保存治療 本日は根管治療と歯周病治療を併用した症例についてご紹介いたします。 上顎の両側4番目の歯が歯周病により、自然に脱落、もう一本は抜け落ちる寸前です。 レントゲンでみると右下5番目(実際は左下5)の歯根の先端が黒く抜けています。この状態は、重度歯周病と根尖性歯周炎(根が膿んでる)が混在しており非常に予後が悪いとされています。 初診時の患者様の状態 主訴 歯周病で歯が抜けた、噛み合わせが合わない 診断名 重度歯周病、欠損歯、根尖性歯周炎 CT画像で見る骨の状態 この部分をCTでみてみると、骨の壁がほとんどなくこのままにしておくと、他の歯と同じように自然に抜けてしまう未来が見えます。 先生によっては、抜歯宣告を受けてもおかしくないくらい状態は悪いです。 この歯の考えられる歴史 そもそも歯周病の可能性 歯周病によって骨の支えが乏しくなった結果、噛み合わせが悪くなる この歯のみ強い噛み合わせを受けるので左下5に常に異常な咬合が当たる 噛み合わせの衝撃と歯周病細菌により神経が失活 歯を支えてる骨がさらに溶けて自然脱落の未来or治療して余命を伸ばす という流れがあります。 治療計画 つまり治療計画としては、 ①歯周病の治療 歯周基本治療 噛み合わせの治療(矯正治療+咬合調整) ②左下5の感染根管治療+歯周外科治療 MTAによる根管充填 見えない汚れを歯茎を開き、取り残しなく除去していきます つまり、左下5の根管治療のみしても原因が歯周病か噛み合わせなど複合的なので全てについてアプローチしないと、繰り返しの治療になってしまいます。 短期間で治療が終わることをもちろん目指していますが、歯周病や噛み合わせ・根管治療というのは患者さんと二人三脚で擦り合わせながら着実にゴールを目指していくため、シンプルなう蝕治療よりもちろん時間はかかります。 実際の治療内容と経過 序章が長くなりましたが、実際の治療解説です。 歯周基本治療 すべての歯周病治療はここから始まります。 【左下5感染根管治療】と【外科的歯周病治療】まず根管治療を行いました。精密根管治療が求められましたので、ラバーダム防湿とマイクロスコープは毎回使います。最終的な根管充填剤もMTAと呼ばれる薬剤を選択し、少しでもこの歯を残す治療を行いました。 その後、基本治療をして数値が悪いところ・左下5の周囲は外科的にお掃除します。 矯正治療 左下5が仮歯の間、噛み合わせの治療とし矯正治療を行いました。前歯のがたがたも多少ありましたので、正しいポジションに歯を並べました。排列後は、歯の裏側に保定装置をつけ歯の後戻りや歯周病の揺れの予防に努めます。 咬合調整 噛み合わせの微調整を行います。 経過確認 レントゲン上で失われた骨が復活したのを確認できるのは、本症例では欠損も大きいので半年はかかりと推定しました。その間は、1ヶ月〜3ヶ月に一度、揺れや歯周ポケットの悪化が起きてないかチェックします。 術前術後 術前 術後 術前 術後 術前術後のレントゲンでの比較です。明らかに黒く骨欠損が著しかったところが、白く写り良質な骨が復活しているのがわかります。本症例では、骨補填剤は使っていないため全て自家骨での復活です。上顎両側4番目の歯は今後、インプラント治療を行っていく予定です。 私自身も「抜歯しかない、」と言われた歯をどうにか残すことができたときは本当に嬉しいです。しかし、残したくても残念ながら明らかに残すことができない歯や、治療中に揺れが激しくなってきてしまったり、歯根破折してしまい抜歯を行った症例もあります。少しでも歯を残す努力はします。ぜひ患者さんのご理解を得ながら協力していただき、口腔内環境の向上に努めたいと思っております。 根管治療や歯周病治療だけでなく、お口の中で不安なことがありましたらぜひご相談ください。 歯科医師 横江

2025.12.15

骨が薄くてもインプラントは可能 サイナスリフトによる骨造成症例

他院のブリッジ除去後、骨が足りない状態からインプラント治療を実現 この患者様は、左上を噛むと痛いとのことでご来院されました。 他院でセットしたブリッジを除去してみると、歯根(歯の根っこ)部分が破折しており、抜歯となりました。患者様のご希望により、抜歯後はインプラント治療を行うこととなりました。 レントゲン画像をよく診てみると、歯が破折した部分から、歯槽骨内に感染が拡大しており歯槽骨がかなり吸収してしまっている事が分かります。また、抜歯後はさらに骨高径(骨量)が減ってしまいます。抜歯後のCT画像を見てみると、一番骨が薄いところで3.35mmしかないことが分かります。 インプラント埋入に必要な骨量について インプラントの長さで最も短いものでは、6mmの長さのインプラントがあります。ただ、理想的には8mm~10mm程度の長さが望ましいです。 現状では、満足のいく長さのインプラント体を埋入できる骨高径が不足しているため、インプラント体の埋入には骨高径(骨量)の増加が必要となります。上顎の骨は、上顎洞という空洞に接しており十分な骨高径を確保するためには、上顎洞粘膜の剥離挙上により空間を形成する必要があります。 ①上顎洞側壁に骨窓を開ける 痛みが出ないように、麻酔をした後、歯肉頬粘膜を剥離翻転し、上顎洞側壁の骨を一部開けます。 ②上顎洞粘膜を丁寧に剥離挙上 骨窓を開けると、上顎洞粘膜にアクセスできるようになるため、上顎洞粘膜を穿孔しないように剥離します。インプラント体が埋入できる高さまで上顎洞粘膜を剥離します。 ③骨補填材を填入 挙上された上顎洞粘膜と上顎洞底部のスペースに必要に応じて骨補填材を填入します。 ④インプラント体の埋入 今回はサイナスリフトと同時にインプラント体を埋入しています。 実際の手術の様子 実際のオペの様子です。骨の窓開けがされており、上顎洞粘膜が挙上されている事が分かります。 今回のケースのように骨高径が不足しているような症例では、上記のような高度な処置が必要になります。当院では、このような高難度のインプラントオペに精通したドクターが多数在籍しておりますので、他院では難しいインプラントケースなどお気軽にご相談ください。 治療期間 約6ヶ月 治療費 自費診療(詳しくはお問い合わせください) 治療のリスク 周囲炎のリスクがある 歯科医師 古田土

2025.12.15

インプラントが骨と結合する仕組み|オッセオインテグレーションとは

そもそも骨と結合するとは インプラント治療の成功の基準で重要なものに、インプラントそのものと周りの骨との結合状態があります。これは専門用語で、オッセオインテグレーションと呼ばれており、『生活を営む骨組織と機能負荷を受けているインプラント体表面との直接の構造的並びに機能的結合』と定義されています。 インプラントと骨界面の間に線維性組織が介在せず、骨組織がしっかり介在することがインプラントがしっかりと機能する上で非常に重要なことと言えます。 当院で使用しているストローマンというインプラントメーカーでは、この骨結合がしっかりと機能するようにインプラント体の表面性状に工夫があります。 その表面をSLAサーフェスと呼び、SLAサーフェスは、チタン表面にサンドブラスト処理をおこない、さらに酸処理を施しています。これにより骨芽細胞が早期に付着し、成長するのに理想的なサーフェスが生まれます。 SLAサーフェスは、多くの臨床研究と臨床前研究により、長期的な信頼性が実証され、インプラント表面性状のベンチマークとされています。また、ストローマンインプラントは他の点においても、優れたインプラントであると言えます。 残存率について さまざまな研究で、5年から10年の追跡調査後の残存率は、95.1%から98.8%の範囲で高止まりしていると報告されています。 骨量の減少について 平均骨量減少値は、10年後に0.5~1mmです(ベースラインはインプラントのローディング期間として定義) インプラント歯周炎の低罹患率について 10年の追跡調査期間を通じてインプラント歯周炎罹患率は非常に低い値を示しています。(1.8%) このように、優れたインプラントメーカーを使うことも重要ですが、インプラントを長持ちさせるためには、歯を入れて終わりではなく、その後長期的にメンテナンスを行なっていくことが非常に重要です。当院では、インプラント治療終了後メンテナンスを定期的に行なっております。適切なメンテナンスを行うことで、インプラントの寿命が大きく変わってきます。 そのほか当院では、他院では難しいようなインプラント症例も豊富なオペ実績を持っております。何かあれば埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック 本院にいつでもご相談ください。 古田土 靖史

2025.10.29

根の先の膿を取る歯根端切除術|歯を抜かずに治療する方法

セカンドオピニオン症例 本日は、感染根管治療後に違和感が続いてしまった患者さんのセカンドオピニオン症例をご紹介します。 初診時のレントゲン レントゲン向かって左上前歯の歯根から何かが逸脱してしまってるのがわかると思います。最初の根管治療時に材料が逸脱してしまったため、違和感が継続して生じてしまったのだと思います。 ラバーダム防湿後 ラバーダム防湿後、根管内からの異物除去を初めは試みましたが、異物の逸脱が大きく摘出は困難だったので、歯根端切除術にて異物を除去することと計画いたしました。 歯根の先端と異物を切除 術中です。異物相当部の骨を削り、歯根の先端と異物を切除します。 術後レントゲン 術後レントゲンです。初診時レントゲンと比較すると、歯根先端の異物が除去されてるのがわかります。 このように歯の中からの治療(歯内療法)だけでは根管治療が奏功しない場合は、外科的療法に移行し、治していくこともあります。外科的治療ができない場合は抜歯になってしまうケースもあるので、今回のケースでは抜歯を回避することができてよかったです。根管治療が長引いている方や、抜歯と言われてしまった方はぜひ志木駅前歯医者コスモクリニックへご相談ください。 歯科医師 横江絢子

2025.10.02

インプラント治療のシミュレーション|事前計画で実現する精密な手術

右下のインプラントのご相談 右下のインプラントのご相談でいらっしゃった患者様です。 まずは、CTなどの精密検査を経て、インプラントのオペ計画を立てます。 上記の画像のように、神経の位置、前後の歯や噛み合わせる歯との関係を考えてどこにインプラントを埋入するかをデジタル上でシミュレーションをします。このシミュレーションを事前にしっかり行うことで、安全なオペをすることができ、理想的な噛み合わせを作ることが出来ます。 術直後のレントゲン画像 ほぼシミュレーションの位置に埋入出来ていることがわかると思います。この患者様ケースでは、インプラント治療だけではなく、左下の被せ物や、左上と前歯の根っこの治療、など今後も一口腔単位での治療が続きます。 治療期間 約6ヶ月から1年程度 治療費 自費診療(詳しくはお問い合わせください) 治療のリスク 周囲炎のリスクがある そのほか当院では、他院では難しいようなインプラント症例も豊富なオペ実績を持っております。何かあれば埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック 本院にいつでもご相談ください。 古田土 靖史

2025.09.13

唇に出来物ができた(粘液貯留嚢胞)

唇を噛んで、出来物が出来てしまった患者様のケース 唇を噛んでから膨らみが出来て、1週間くらいで潰れたがまたすぐに膨らんできたとのことでした。 これは粘液貯留嚢胞と呼ばれ、唇などにある小さな唾液腺が壊れてしまったり、狭くなったり、閉じてしまうことによって起こります。唾液腺(唾液を送る管のようなもの)に上記のような障害が生じることにより、唾液が管の外に溜まってしまいできる膿疱です。 基本的には、自然に崩壊してまた再発してを繰り返すため摘出が必要になります。局所麻酔を加えて、メスを用いて周囲に切開を加えます。その後慎重に嚢胞を周囲組織より鈍的に剥離、摘出します。創辺縁部付近に小唾液腺の塊が認められる場合は、これらを再発防止のために摘出、清掃します。仕上げに傷口を縫って処置終了です。 処置時間は5分から10分程度で保険診療内で処置が可能です。 当院では、一般的な歯科診療に加えて、このような外科的症例にも対応しております。転んで唇が切れてしまったり、歯が折れてしまったり、どんな些細なことでも構いません。何かお困りのことがあれば、すぐご連絡ください。 また、そんな外科的疾患への対応で培った技術を用いて当院では、高難度のインプラントオペも多数行なっております。インプラントや口腔外科治療の得意なドクターが多数在籍しておりますので、他院では難しいインプラントケースなどお気軽にご相談ください。 治療期間 来院2回程度 治療費 保険適応 治療のリスク 傷口が瘢痕化するリスク 古田土 靖史

2025.07.23

歯周病治療|精密診断に基づく段階的治療で歯茎の健康を取り戻す

歯周病について 日本では、15歳以上の約半数が歯周病を患っており、特に中高年層に多く、近年は若年層にも広がりつつある“国民病”です。 SRPとは まず、歯周病治療におけるSRP(スケーリング・ルートプレーニング)という方法から説明します。 SRPとは、歯周病の基本治療の一つで、歯の表面や歯周ポケット内部に付着した歯石やプラーク(歯垢)、炎症性の組織(悪いお肉)を除去する処置です。 目的と効果 歯周ポケット内の感染源を除去 歯茎の炎症を抑えて、腫れ・出血を改善 ポケットを浅くする(歯茎が引き締まる) 進行を抑えることで、将来的な歯の喪失を防ぐ 処置の流れ 検査(ポケットの深さ、歯石の量など) 麻酔(必要に応じて) SRP(ブロックに分けて行う) 再評価(治療後、歯茎の改善をチェック) SRP後の注意点 治療後、一時的に知覚過敏を感じることがある 出血や腫れが一時的にある場合も 歯茎が硬くなり引き締まることで、歯が長く見えるようになることもある 実際の症例 治療前 治療後 この症例は、40代男性の歯周病治療を行ったものです。期間は約3ヶ月です。 初診時から歯茎の上と中に歯石が沈着しており、全体的に出血が多かったので、その旨を患者さんにご説明し、歯周病治療を了承していただき行うことになりました。また、この方は喫煙者なので非喫煙者よりも歯周病リスクが高く、重症化しやすい傾向にあります。 最初に、歯周病検査として精密な歯茎の検査を行い、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の境目に専用の器具を入れ深さを測っていきます。その時に出血の有無も確認し記録していきます。それがこちらです。 歯周病治療を行う前は歯周ポケットが3~7mmで出血率は80%でした。歯周病治療を行った後は歯周ポケットが2~7mmで出血率が21%にまで下がりました。6.7mmある場所は歯周病治療したからと言って2.3mmに戻ることはなかなかありませんが、出血の有無により炎症が治まったかどうかを見ていきます。 この方は、まだ6.7mmある場所がありますが出血が見られなかった為、歯茎の炎症は治まってきていると言えます。とはいえ、歯周ポケットが深いことには変わりないので患者さん自身でのセルフケアを頑張っていただかないと歯茎の炎症は再発してしまいます。 外科的治療とは、歯茎を切開し汚れが着いている場所の視野を明確にしさらに深いところのお掃除をしていくという治療です。この方はSRP後も歯周ポケットが深かった為外科的治療のお話もさせていただきましたが、少し様子を見たいとのことでしたのでセルフケアを頑張っていただきます。 SRPを行った際の注意事項として、歯茎が硬く引き締まる為歯茎が下がる、歯が長くなったように感じることがあります。また、歯の根っこの方を触るので一時的に知覚過敏が起こることがあります。もし、ご不明点がございましたらお気軽にご相談ください。 安達 優匡

2025.06.26

Clinic information

埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科
コスモクリニック 本院
志木駅から徒歩1分
利便性の高い歯医者です

お問い合わせ
048-424-7344
診療時間
09:00-12:30
14:00-19:00

休診日:祝 土日は17:30まで
院長の出勤日は月・水・木・金・土(第二水曜日、第四土曜日を除く)
院長をご希望の方はお電話にてお問い合わせくださいませ。

  • 夜19時まで診療
  • 急患も対応OK
埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック 本院
〒353-0004
埼玉県志木市本町5丁目24−9
Google mapで見る
ドクターズファイル

新型コロナウイルス感染症
に関する当院の対応

当院は感染症に対する徹底した予防対策を行う歯医者です

分院

提携院

【当日予約受付中】お電話にてご連絡ください!