ラバーダム防湿とは?根管治療の成功率を高める大切な処置

ラバーダム防湿とは? みなさん「ラバーダム防湿」という処置をご存知ですか?ラバーダム防湿とは、根管治療や詰め物の治療をする際に唾液が入るのを防いだり、器具の誤飲を防ぐ為に行うゴム製のマスクのようなものです。 主に根管治療の時に使用されますが、根管治療をしたことがある方でも「ラバーダム防湿はしたことがない」という方が多いかもしれません。ラバーダム防湿を行うことで、より安全で精度の高い治療を行うことができます。 なぜラバーダム防湿を行うのか ラバーダム防湿を行うと時間やコストがかかります。それでも行った方がいいメリットをお話しします。 唾液や細菌の侵入を防ぐため お口の中にはたくさんの細菌が存在しており、細菌を含む唾液が根管内に入り込むと感染を広げたり、再感染の原因になる可能性があります。ラバーダム防湿を行うことで唾液が侵入するのを防ぎ、治療の成功率を高めます。 器具の誤飲を防ぐため 治療にはたくさんの器具を使用します。その中にとても小さな器具もあるため、お口の中に落ちてしまうと誤飲の可能性があります。 ラバーダム防湿を行うことで、万が一器具を落としてしまっても受け止められるので器具の誤飲を防げます。 こちらは、根管治療中のラバーダム防湿です。 お口の中の粘膜を保護するため 根管治療では薬剤を使用します。その薬剤が舌や粘膜に触れると火傷してしまう恐れがあるため、ラバーダム防湿を行い薬剤が漏れてしまうのを防ぎます。 乾燥した状態で治療するため 詰め物や被せ物を合着させる際は、歯を十分に乾燥させる必要があります。その際に、唾液や吐いた息によって歯が湿ってしまうと詰め物等がすぐに外れてしまう可能性があります。 ラバーダム防湿を行うことでしっかりと防湿ができるため、歯を湿気から守り詰め物や被せ物を合着することができます。 治療の精度が上がる ラバーダム防湿を行うことにより、視野が広がり唾液も入らないので、より正確で丁寧に治療が行えます。 患者さんの負担軽減 メリット 水や削った粉がお口の奥に流れにくくなるため、むせにくくなる 薬剤が舌や粘膜に触れるのを防ぎ、火傷のリスクを軽減できる 唾液や細菌の侵入を防ぐため、治療の成功率が上がる 治療を受けやすくなる デメリット ラバーダムの設置に時間とコストがかかる 口が乾燥する、息苦しさを感じることがある 導入している歯科医院が少ない このようにラバーダム防湿は、患者さんにとっても術者にとっても、より安全で精度の高い治療を行うために大切な処置のひとつです。 当院では保険診療でもラバーダム防湿を行っております。気になることがございましたら、ぜひお気軽にお声掛けください。 歯科医師 安達

2026.04.28

マウスピース矯正で歯並びはどう変わる?6ヶ月の経過を写真で追った症例紹介

マウスピース矯正は今、世界的に急成長しています 最近はマウスピース矯正をご希望される方も多くいらっしゃいます。世界的には、長い歴史を持つワイヤー矯正の症例数をマウスピース矯正の症例数が上回るほどの急成長を遂げています。 以前は1社のみが取り扱っていたマウスピース型矯正ですが、現在ではいくつものブランドが参入するほど市場が広がっています。 マウスピース矯正の「本当のところ」 マウスピース矯正の善し悪しは、歯科医師の間でも議題になることが多いテーマです。正しい診断・治療計画、そして患者さんの協力がそろえば、良い選択肢の一つになると考えています。 一方で、日本全国でマウスピース矯正が普及するにつれ、治療によってかえって噛み合わせが悪くなってしまうケースも実際に起きています。これは、ワイヤー矯正では起こりにくい歯の動き方がマウスピースでは生じてしまうことがあるためです。そのため、マウスピース矯正後の再治療は難しいとも言われています。 マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらが適しているかは、その方の歯の状態をしっかり見極めることが何より大切だと考えています。 今回紹介するマウスピース矯正の症例について 初診時の患者様の状態 主訴 下の歯のガタガタが気になる 診断 下顎の中程度の歯の重なり、上顎右側の歯(第二小臼歯)のねじれ 治療前の検査内容 歯の模型の作製 矯正用レントゲン撮影 治療計画 マウスピース部分矯正(5番目の歯まで)、歯を抜かない方法で対応 治療計画の背景 横顔のレントゲン(セファロ)では、上顎の前歯がやや前に傾いており、上唇もわずかに出ている状態が確認されました。 ただし、患者さん本人はその点を特に気にされておらず、また以前に他の歯科医院でセラミックによる歯列修正をすでに受けていたため、再現性を考慮して上顎前歯の位置は変えないこととしました。 また、上顎右側の歯のねじれが強く、本来であれば動かすべきかもしれませんが、今回のマウスピース部分矯正では再現性が十分に見込めないため、現在の噛み合わせを維持しながら、主訴である下顎前歯部のガタガタを改善することをゴールと設定しました。 6ヶ月の通院と流れ 初回 行った治療内容 歯のクリーニング IPR(歯と歯の間をわずかに削り、歯が動くためのスペースを作る処置) アタッチメント(マウスピースが歯をしっかり動かすための小さな突起)のセット マウスピースの取り扱い方法のご説明 1ヶ月目 行った治療内容 歯のクリーニング アタッチメントの状態確認 2ヶ月目 行った治療内容 歯のクリーニング アタッチメントの状態確認 3ヶ月目 行った治療内容 歯のクリーニング アタッチメントの状態確認 4ヶ月目 行った治療内容 歯のクリーニング アタッチメントの状態確認 6ヶ月時点での状況 この時点で、残りのマウスピースはあと2枚です。残り2枚でわずかな歯の重なりが改善されない場合は、追加のマウスピース作製に進みます。 ほとんどのケースで追加マウスピースが発生しますので、ご安心ください。決して珍しいことではありません。 マウスピース矯正で大切なこと ワイヤー矯正と異なり、マウスピース矯正は患者さんご自身の協力が治療結果に大きく影響します。装着時間が短くなるほど歯の動きの再現性が下がり、仕上がりの完成度も低くなります。 そのため、患者さんの生活習慣によってはワイヤー矯正をお勧めする場合もあります。 まとめ 今回のブログでは、マウスピース矯正を実際に行っている患者さんの6ヶ月間の経過をご紹介しました。「マウスピース矯正って、6ヶ月でどのくらい変わるの?」と気になっている方の参考になれば幸いです。 歯並びについてお悩みの方は、いつでも無料相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。 治療期間 6ヶ月 治療費 53.9万円 治療のリスク 後戻り、歯ぐきの退縮、知覚過敏、歯と歯の間の三角形の隙間(ブラックトライアングル)の発生、噛み合わせの調整が必要になる場合、ワイヤー矯正への移行の可能性、顎関節への影響 歯科医師 横江

2026.04.15

インプラントの1回法・2回法とは?二次オペの手順まで歯科医師が解説

インプラントオペの術式とは 1回法について インプラントオペの術式には、大きく分けて二つの方法があります。一つ目は1回法と呼ばれるインプラント体を粘膜を貫通して埋入し、閉鎖創としない方法です。この方法では、術直後から口腔内に露出する部品に意図しない外力が加わってしまうため、初期固定を十分に獲得できないと予想される症例では適応になりません。 埋入直後のインプラント体と周囲骨との間の嵌合力により得られる機械的な固定を初期固定と言います。初期固定は、インプラント体の形状、骨質や骨量、手術術式、などに影響されます。一方、埋入後の骨治癒が進行してインプラント体が安定してくる生物学的固定を二次固定といいます。 この画像のように、埋入直後はインプラント体と骨の間は機械的な固定があるのみですが、段々と時間が経ち治癒が進行してくると、しっかりとした二次固定が得られるようになります。 2回法について もう一つの方法は2回法といいます。2回法は,最も一般的な術式であり,免荷期間を確実に確保できることが大きな利点です。冶癒期間を経た後,改めて二次手術が必要となりますが、インプラント体埋入部が閉鎖創となることから感染のリスクが低い術式となります。 ここでは、2回法術式後に必要な二次オペについてご説明します。 二次オペとは、インプラント体を埋入した部分の粘膜を一部切開してヒーリングアバットメントを装着し、インプラント体上部を粘膜の上に露出させ、インプラント周囲に角化粘膜を形成させる手術のことで、補綴上部構造(被せ物)を製作するために必要な手術です。 具体的な手順 ①メスを用いてインプラント体埋入部に歯槽頂切開を加える 骨膜の剥離については、インプラントオペ時とは違い、切開剥離を最小限とします。 ②フィクスチャーに装着してあるカバースクリューを外す この時、カバースクリューが骨などの硬組織に覆われてしまっている場合、フィクスチャーを損傷しないように、慎重に除去します。 ③フィクスチャーにヒーリングアバットメントを装着し縫合する この際、ヒーリングアバットメントの装着により、インプラント体周囲は粘膜が余り、インプラント体間は不足します。そのため、緊密な縫合を行うために粘膜弁のトリミングを行う事があります。 このタイミングで前歯部など審美性の要求される部位や、インプラント周囲3~4mmの範囲に付着粘膜がない場合は,角化粘膜形成術などの軟組織のマネジメントが必要となります。 術後は1週間程度で糸取りを行います。二次オペ終了後、ヒーリングアバットメント周囲の歯肉が落ち着いてきたら、いよいよインプラント上部構造(インプラントの被せ物)の型取りになります。 まとめ 今回、ご紹介した手術方法以外にもインプラント手術には、患者様の状態によって様々なオペの方法があります。また、当院ではインプラントメーカーを複数用意しており、そのそれぞれについて術式は異なります。 当院では、初診時より高精度のCTなどを利用した術前診断、患者様への詳細なヒアリングを行い希望を十分に把握した上で、患者様一人ひとりに寄り添うオーダーメイドの治療計画を立てております。 治療期間 約6ヶ月から1年程度 治療費 自費診療(詳しくはお問い合わせください) 治療のリスク 周囲炎のリスクがある そのほか当院では、他院では難しいようなインプラント症例も豊富なオペ実績を持っております。何かあれば埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック 本院にいつでもご相談ください。 歯科医師 古田土

2026.04.01

エアフローとは?歯を傷つけないクリーニングの効果・費用・注意点を解説

エアフローで叶える歯を傷つけないクリーニング 当院にはエアフローと呼ばれる歯の表面を磨いていく機械があります。今回はエアフローについて詳しくお話していきます。 エアフローとは エアフロー(パウダークリーニング)とは、微細なパウダーをジェット水流で吹き付け、歯の表面や歯と歯の間の汚れを落とすクリーニング法です。この方法は、歯の表面を傷つけずに短時間で効率よく汚れを除去できるという特徴があります。 また、バイオフィルムと呼ばれる歯ブラシでは落とすことができない細菌のかたまりや頑固な着色汚れにも効果的です。細かい粒子と水で汚れを落とすため、超音波スケーラーで行う「スケーリング」と違って歯の表面や歯茎を傷つけません。 エアフローのメリット 短時間で汚れを除去 清掃効果が高い 歯や被せ物に優しい 歯垢を付着しにくくする インプラントや被せ物が多く入っている方、被せ物が入ってる方、矯正器具が付いている方に特におすすめです。 当院のエアフローの特徴 当院のエアフローには、粉の種類が2種類あり、食品にもよく含まれている「エリスリトール」と呼ばれる甘い味の粉と、「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれるエリスリトールより粒子が粗いしょっぱい味のする粉があります。 エリスリトールは、着色汚れとプラーク(歯垢)を除去し、また、歯周ポケット内やインプラント、矯正器具周りなど、歯ブラシが届きにくい場所の汚れを除去します。炭酸水素ナトリウムの方は粒子が粗いので、さらに頑固な着色汚れを除去することができます。 術前 術後 術前 術後 術前 術後 注意点 歯石除去はできないため、別途スケーリングが必要な場合もあります。 歯茎が腫れていると、パウダーを吹き付ける際に少し痛みを感じることがあり出血することがあります。 まれに知覚過敏が出ることがあります。 エアフロー後の歯の表面は一時的に着色しやすくなるため、使用後24時間以内の喫煙やコーヒー、紅茶など着色のしやすいものの摂取はなるべく控えていただくことを推奨しております。 エアフローができない方 呼吸器疾患、喘息がある方 重篤な消化器官潰瘍のある方 肝臓、心臓、肺機能障害がある方 ナトリウム制限のある方(パウダーの種類によってはできます。) 放射線治療中の方 妊娠中、授乳中の方 まとめ 当院でのエアフローの費用は、保険診療外で1回「1,650円」です。 使用後は表面がとてもツルっと仕上がります。歯周病リスクや着色の着き具合で使用頻度は変わってくると思いますが、3~4ヶ月に一度のメンテナンスで使用していただくことをおすすめしております。気になる方はぜひお声がけ下さい。 歯科医師 安達

2026.02.28

一般的なインプラントオペの手順について

左下インプラント埋入のケース このケースを例に一般的なインプラント埋入(一次オペ)の手順についてご説明致します。 麻酔 まず、局所的な麻酔を行います。通常は局所的な麻酔のみで行うことが多いですが、手術の侵襲の程度や患者様の全身状態に応じて当院専属の麻酔医師の管理のもと静脈内鎮静法(セデーション)を併用した局所麻酔を選択することも可能です。 切開・剥離 インプラント埋入部に歯槽頂切開を行い、続いて欠損部隣接歯の歯肉溝切開を行います。必要に応じて、術野の明示のために縦切開を入れることもあります。 切開が終わったら、頬側の粘膜骨膜弁をしっかりと剥離していきます。 インプラント体(フィクスチャー)埋入窩の形成 事前にCTや模型にて計画していたインプラント埋入部位をラウンドバーにて、皮質骨に印記します。ニードルドリルを用いて、埋入位置を穿孔します。続いて、パイロットドリルを用いて埋入窩を拡大していきます。どこまで拡大するかは、患者様の骨の状態によります。形成した埋入窩に深度ゲージを入れて、対合関係や近遠心関係にズレがないか確認をします。ズレはその都度修正を行なっていきます。 縫合 カバースクリューの装着後、粘膜骨膜弁を元の位置に戻します。この時、弁を端まで完全に密着させます。もし、不足していた場合は、粘膜骨膜弁の歯肉-歯槽粘膜境付近内面の骨膜のみを切断して粘膜骨膜弁を伸展させ、弁の断端まで密着させる。これを減張切開といいます。今回は、プラークの付着しやすい絹糸を避け、5-0ナイロンにて縫合を行いました。 術後のレントゲン写真 今回、ご紹介した手術方法以外にもインプラント手術には、患者様の状態によって様々なオペの方法があります。 また、当院ではインプラントメーカーを複数用意しており、そのそれぞれについて術式は異なります。今回使用したのは、ストローマンというインプラントメーカーのBLXインプラントです。 当院では、初診時より高精度のCTなどを利用した術前診断、患者様への詳細なヒアリングを行い希望を十分に把握した上で、患者様一人ひとりに寄り添うオーダーメイドの治療計画を立てております。 治療期間 約6ヶ月から1年程度 治療費 自費診療(詳しくはお問い合わせください) 治療のリスク 周囲炎のリスクがある そのほか当院では、他院では難しいようなインプラント症例も豊富なオペ実績を持っております。何かあれば埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック 本院にいつでもご相談ください。 歯科医師 古田土

2026.02.17

根管治療した歯が黒い〜ホワイトニングを併用した治療〜

歯の色が黒くなってきてしまった できるだけ歯を削らないで歯を白くしたい 笑ったときに見える歯を綺麗に整えたい そんな方は、ホワイトニング(今回はウォーキングブリーチ)やジルコニアによる改善ができます。 今回は、このような悩みがあった患者さんの一例を紹介します。 初診時の写真 前歯2本が黒ずんで見えます。患者様ご本人も、この2本がどんどん色が変わってきて歯を出して笑えないと困って来院されました。 “歯はできるだけ削りたくない”とのことでしたので最小限の切削量で審美的改善をはかりました。 左上1 根管治療後の歯(失活歯)に対するホワイトニング(ウォーキングブリーチ) 右上1 歯冠破折が大きく認められたので、仮歯の後、エステティックジルコニアクラウンによる補綴治療による審美的改善を計画しました。 左上1:ウォーキングブリーチ・右上1:仮歯 ウォーキングブリーチ術前術後 左上1 歯の色味にご満足いだけたのでここで治療終了です。このケースでは、2回の来院でこの明るさにできました。 右上1 シェードテイク 色味の調整 左上1と右上2の歯冠色に合うように色味をみます。 治療後の状態 術前・術後の比較 まとめ 今回は、ホワイトニングと補綴治療を合わせたケースでした。 治療回数 ホワイトニング(ウォーキングブリーチ) 最短1回※2、3回繰り返す場合や、補綴治療を行う場合もあります エステティックジルコニアクラウン(仮歯含む) 最短3回 費用 ホワイトニング(ウォーキングブリーチ) 1本:33,000円 エステティックジルコニアクラウン(仮歯含む) 121,000円※仮歯3,300円、型取り5,500円 リスク ホワイトニング(ウォーキングブリーチ) 術後痛、色の後戻り エステティックジルコニアクラウン(仮歯含む) 破折、脱離、歯肉退縮による審美不良 歯の色味や、昔付けた差し歯の色が気になる方はいつでもご相談ください。 歯科医師 横江絢子

2026.02.17

抜歯宣告を受けた歯 根管治療と歯周病治療の実際

抜歯寸前の歯を救う 根管治療と歯周病治療を併用した保存治療 本日は根管治療と歯周病治療を併用した症例についてご紹介いたします。 上顎の両側4番目の歯が歯周病により、自然に脱落、もう一本は抜け落ちる寸前です。 レントゲンでみると右下5番目(実際は左下5)の歯根の先端が黒く抜けています。この状態は、重度歯周病と根尖性歯周炎(根が膿んでる)が混在しており非常に予後が悪いとされています。 初診時の患者様の状態 主訴 歯周病で歯が抜けた、噛み合わせが合わない 診断名 重度歯周病、欠損歯、根尖性歯周炎 CT画像で見る骨の状態 この部分をCTでみてみると、骨の壁がほとんどなくこのままにしておくと、他の歯と同じように自然に抜けてしまう未来が見えます。 先生によっては、抜歯宣告を受けてもおかしくないくらい状態は悪いです。 この歯の考えられる歴史 そもそも歯周病の可能性 歯周病によって骨の支えが乏しくなった結果、噛み合わせが悪くなる この歯のみ強い噛み合わせを受けるので左下5に常に異常な咬合が当たる 噛み合わせの衝撃と歯周病細菌により神経が失活 歯を支えてる骨がさらに溶けて自然脱落の未来or治療して余命を伸ばす という流れがあります。 治療計画 つまり治療計画としては、 ①歯周病の治療 歯周基本治療 噛み合わせの治療(矯正治療+咬合調整) ②左下5の感染根管治療+歯周外科治療 MTAによる根管充填 見えない汚れを歯茎を開き、取り残しなく除去していきます つまり、左下5の根管治療のみしても原因が歯周病か噛み合わせなど複合的なので全てについてアプローチしないと、繰り返しの治療になってしまいます。 短期間で治療が終わることをもちろん目指していますが、歯周病や噛み合わせ・根管治療というのは患者さんと二人三脚で擦り合わせながら着実にゴールを目指していくため、シンプルなう蝕治療よりもちろん時間はかかります。 実際の治療内容と経過 序章が長くなりましたが、実際の治療解説です。 歯周基本治療 すべての歯周病治療はここから始まります。 【左下5感染根管治療】と【外科的歯周病治療】まず根管治療を行いました。精密根管治療が求められましたので、ラバーダム防湿とマイクロスコープは毎回使います。最終的な根管充填剤もMTAと呼ばれる薬剤を選択し、少しでもこの歯を残す治療を行いました。 その後、基本治療をして数値が悪いところ・左下5の周囲は外科的にお掃除します。 矯正治療 左下5が仮歯の間、噛み合わせの治療とし矯正治療を行いました。前歯のがたがたも多少ありましたので、正しいポジションに歯を並べました。排列後は、歯の裏側に保定装置をつけ歯の後戻りや歯周病の揺れの予防に努めます。 咬合調整 噛み合わせの微調整を行います。 経過確認 レントゲン上で失われた骨が復活したのを確認できるのは、本症例では欠損も大きいので半年はかかりと推定しました。その間は、1ヶ月〜3ヶ月に一度、揺れや歯周ポケットの悪化が起きてないかチェックします。 術前術後 術前 術後 術前 術後 術前術後のレントゲンでの比較です。明らかに黒く骨欠損が著しかったところが、白く写り良質な骨が復活しているのがわかります。本症例では、骨補填剤は使っていないため全て自家骨での復活です。上顎両側4番目の歯は今後、インプラント治療を行っていく予定です。 私自身も「抜歯しかない、」と言われた歯をどうにか残すことができたときは本当に嬉しいです。しかし、残したくても残念ながら明らかに残すことができない歯や、治療中に揺れが激しくなってきてしまったり、歯根破折してしまい抜歯を行った症例もあります。少しでも歯を残す努力はします。ぜひ患者さんのご理解を得ながら協力していただき、口腔内環境の向上に努めたいと思っております。 根管治療や歯周病治療だけでなく、お口の中で不安なことがありましたらぜひご相談ください。 歯科医師 横江

2025.12.15

骨が薄くてもインプラントは可能 サイナスリフトによる骨造成症例

他院のブリッジ除去後、骨が足りない状態からインプラント治療を実現 この患者様は、左上を噛むと痛いとのことでご来院されました。 他院でセットしたブリッジを除去してみると、歯根(歯の根っこ)部分が破折しており、抜歯となりました。患者様のご希望により、抜歯後はインプラント治療を行うこととなりました。 レントゲン画像をよく診てみると、歯が破折した部分から、歯槽骨内に感染が拡大しており歯槽骨がかなり吸収してしまっている事が分かります。また、抜歯後はさらに骨高径(骨量)が減ってしまいます。抜歯後のCT画像を見てみると、一番骨が薄いところで3.35mmしかないことが分かります。 インプラント埋入に必要な骨量について インプラントの長さで最も短いものでは、6mmの長さのインプラントがあります。ただ、理想的には8mm~10mm程度の長さが望ましいです。 現状では、満足のいく長さのインプラント体を埋入できる骨高径が不足しているため、インプラント体の埋入には骨高径(骨量)の増加が必要となります。上顎の骨は、上顎洞という空洞に接しており十分な骨高径を確保するためには、上顎洞粘膜の剥離挙上により空間を形成する必要があります。 ①上顎洞側壁に骨窓を開ける 痛みが出ないように、麻酔をした後、歯肉頬粘膜を剥離翻転し、上顎洞側壁の骨を一部開けます。 ②上顎洞粘膜を丁寧に剥離挙上 骨窓を開けると、上顎洞粘膜にアクセスできるようになるため、上顎洞粘膜を穿孔しないように剥離します。インプラント体が埋入できる高さまで上顎洞粘膜を剥離します。 ③骨補填材を填入 挙上された上顎洞粘膜と上顎洞底部のスペースに必要に応じて骨補填材を填入します。 ④インプラント体の埋入 今回はサイナスリフトと同時にインプラント体を埋入しています。 実際の手術の様子 実際のオペの様子です。骨の窓開けがされており、上顎洞粘膜が挙上されている事が分かります。 今回のケースのように骨高径が不足しているような症例では、上記のような高度な処置が必要になります。当院では、このような高難度のインプラントオペに精通したドクターが多数在籍しておりますので、他院では難しいインプラントケースなどお気軽にご相談ください。 治療期間 約6ヶ月 治療費 自費診療(詳しくはお問い合わせください) 治療のリスク 周囲炎のリスクがある 歯科医師 古田土

2025.12.15

インプラントが骨と結合する仕組み|オッセオインテグレーションとは

そもそも骨と結合するとは インプラント治療の成功の基準で重要なものに、インプラントそのものと周りの骨との結合状態があります。これは専門用語で、オッセオインテグレーションと呼ばれており、『生活を営む骨組織と機能負荷を受けているインプラント体表面との直接の構造的並びに機能的結合』と定義されています。 インプラントと骨界面の間に線維性組織が介在せず、骨組織がしっかり介在することがインプラントがしっかりと機能する上で非常に重要なことと言えます。 当院で使用しているストローマンというインプラントメーカーでは、この骨結合がしっかりと機能するようにインプラント体の表面性状に工夫があります。 その表面をSLAサーフェスと呼び、SLAサーフェスは、チタン表面にサンドブラスト処理をおこない、さらに酸処理を施しています。これにより骨芽細胞が早期に付着し、成長するのに理想的なサーフェスが生まれます。 SLAサーフェスは、多くの臨床研究と臨床前研究により、長期的な信頼性が実証され、インプラント表面性状のベンチマークとされています。また、ストローマンインプラントは他の点においても、優れたインプラントであると言えます。 残存率について さまざまな研究で、5年から10年の追跡調査後の残存率は、95.1%から98.8%の範囲で高止まりしていると報告されています。 骨量の減少について 平均骨量減少値は、10年後に0.5~1mmです(ベースラインはインプラントのローディング期間として定義) インプラント歯周炎の低罹患率について 10年の追跡調査期間を通じてインプラント歯周炎罹患率は非常に低い値を示しています。(1.8%) このように、優れたインプラントメーカーを使うことも重要ですが、インプラントを長持ちさせるためには、歯を入れて終わりではなく、その後長期的にメンテナンスを行なっていくことが非常に重要です。当院では、インプラント治療終了後メンテナンスを定期的に行なっております。適切なメンテナンスを行うことで、インプラントの寿命が大きく変わってきます。 そのほか当院では、他院では難しいようなインプラント症例も豊富なオペ実績を持っております。何かあれば埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック 本院にいつでもご相談ください。 古田土 靖史

2025.10.29

根の先の膿を取る歯根端切除術|歯を抜かずに治療する方法

セカンドオピニオン症例 本日は、感染根管治療後に違和感が続いてしまった患者さんのセカンドオピニオン症例をご紹介します。 初診時のレントゲン レントゲン向かって左上前歯の歯根から何かが逸脱してしまってるのがわかると思います。最初の根管治療時に材料が逸脱してしまったため、違和感が継続して生じてしまったのだと思います。 ラバーダム防湿後 ラバーダム防湿後、根管内からの異物除去を初めは試みましたが、異物の逸脱が大きく摘出は困難だったので、歯根端切除術にて異物を除去することと計画いたしました。 歯根の先端と異物を切除 術中です。異物相当部の骨を削り、歯根の先端と異物を切除します。 術後レントゲン 術後レントゲンです。初診時レントゲンと比較すると、歯根先端の異物が除去されてるのがわかります。 このように歯の中からの治療(歯内療法)だけでは根管治療が奏功しない場合は、外科的療法に移行し、治していくこともあります。外科的治療ができない場合は抜歯になってしまうケースもあるので、今回のケースでは抜歯を回避することができてよかったです。根管治療が長引いている方や、抜歯と言われてしまった方はぜひ志木駅前歯医者コスモクリニックへご相談ください。 歯科医師 横江絢子

2025.10.02

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