転んで唇を強く打った(外科処置が必要なケース)
このケースは転んで唇を打ってしまった症例です。 転んで唇を打つと、歯が脱臼したり、割れたりすることにより大きく動揺することがあります。また唇が切れてしまうこともあります。このケースでは、動揺はなく、歯へのダメージはありませんでした。ただ、唇がかなり大きく切れており縫合が必要な状態でした。 まずは局所的な麻酔を行い、創部を洗浄します。土などが傷口に残っていると感染の原因になってしまうので、徹底的に洗浄を行います。洗浄を行い、ある程度止血を確認したら、縫合を行なっていきます。 このケースでは、表層だけではなく、深部まで傷口が認められます。こういった外傷で表層だけ縫ってしまうと、内部にデッドスペースが生まれてしまい、感染を引き起こす可能性があります。そのためデッドスペースが出来ないように、深部から吸収糸で丁寧に縫い合わせていきます。 処置後は、処方されたお薬を服用し、2〜3日後に傷口の確認、消毒で来院していただきます。 上記の画像は、受傷より1週間後の傷の様子です。傷はある程度ふさがり、残った糸をその日に抜糸しました。 続いて上記の画像は、受傷より約1ヶ月後の傷の様子です。傷はすっかり目立たなくなっているのがわかると思います。 受傷部位には、瘢痕が残ることがあります。 瘢痕は傷が治る過程で組織が修復される際にできる、硬いしこりのようなものです。通常、時間とともに柔らかくなりますが、放置しても問題ありません。当院のドクターは外科的疾患に精通しているものばかりです。 転んで唇が切れてしまったり、歯が折れてしまったり、どんな些細なことでも構いません。何かお困りのことがあれば、すぐご連絡ください。 また、そんな外科的疾患への対応で培った技術を用いて当院では、高難度のインプラントオペも多数行なっております。 インプラントや口腔外科治療の得意なドクターが多数在籍しておりますので、他院では難しいインプラントケースなどお気軽にご相談ください。 治療期間 来院2回程度 治療費 保険適応 治療のリスク 傷口が瘢痕化するリスク 古田土 靖史
2025.06.13