見た目もきれい、負担も少ない。マウスピース矯正のリアルな6ヶ月を追いました
マウスピース矯正は今、世界的に急成長しています 最近はマウスピース矯正をご希望される方も多くいらっしゃいます。世界的には、長い歴史を持つワイヤー矯正の症例数をマウスピース矯正の症例数が上回るほどの急成長を遂げています。 以前は1社のみが取り扱っていたマウスピース型矯正ですが、現在ではいくつものブランドが参入するほど市場が広がっています。 マウスピース矯正の「本当のところ」 マウスピース矯正の善し悪しは、歯科医師の間でも議題になることが多いテーマです。正しい診断・治療計画、そして患者さんの協力がそろえば、良い選択肢の一つになると考えています。 一方で、日本全国でマウスピース矯正が普及するにつれ、治療によってかえって噛み合わせが悪くなってしまうケースも実際に起きています。これは、ワイヤー矯正では起こりにくい歯の動き方がマウスピースでは生じてしまうことがあるためです。そのため、マウスピース矯正後の再治療は難しいとも言われています。 マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらが適しているかは、その方の歯の状態をしっかり見極めることが何より大切だと考えています。 今回紹介するマウスピース矯正の症例について 初診時の患者様の状態 主訴 下の歯のガタガタが気になる 診断 下顎の中程度の歯の重なり、上顎右側の歯(第二小臼歯)のねじれ 治療前の検査内容 歯の模型の作製 矯正用レントゲン撮影 治療計画 マウスピース部分矯正(5番目の歯まで)、歯を抜かない方法で対応 治療計画の背景 横顔のレントゲン(セファロ)では、上顎の前歯がやや前に傾いており、上唇もわずかに出ている状態が確認されました。 ただし、患者さん本人はその点を特に気にされておらず、また以前に他の歯科医院でセラミックによる歯列修正をすでに受けていたため、再現性を考慮して上顎前歯の位置は変えないこととしました。 また、上顎右側の歯のねじれが強く、本来であれば動かすべきかもしれませんが、今回のマウスピース部分矯正では再現性が十分に見込めないため、現在の噛み合わせを維持しながら、主訴である下顎前歯部のガタガタを改善することをゴールと設定しました。 6ヶ月の通院と流れ 初回 行った治療内容 歯のクリーニング IPR(歯と歯の間をわずかに削り、歯が動くためのスペースを作る処置) アタッチメント(マウスピースが歯をしっかり動かすための小さな突起)のセット マウスピースの取り扱い方法のご説明 1ヶ月目 行った治療内容 歯のクリーニング アタッチメントの状態確認 2ヶ月目 行った治療内容 歯のクリーニング アタッチメントの状態確認 3ヶ月目 行った治療内容 歯のクリーニング アタッチメントの状態確認 4ヶ月目 行った治療内容 歯のクリーニング アタッチメントの状態確認 6ヶ月時点での状況 この時点で、残りのマウスピースはあと2枚です。残り2枚でわずかな歯の重なりが改善されない場合は、追加のマウスピース作製に進みます。 ほとんどのケースで追加マウスピースが発生しますので、ご安心ください。決して珍しいことではありません。 マウスピース矯正で大切なこと ワイヤー矯正と異なり、マウスピース矯正は患者さんご自身の協力が治療結果に大きく影響します。装着時間が短くなるほど歯の動きの再現性が下がり、仕上がりの完成度も低くなります。 そのため、患者さんの生活習慣によってはワイヤー矯正をお勧めする場合もあります。 まとめ 今回のブログでは、マウスピース矯正を実際に行っている患者さんの6ヶ月間の経過をご紹介しました。「マウスピース矯正って、6ヶ月でどのくらい変わるの?」と気になっている方の参考になれば幸いです。 歯並びについてお悩みの方は、いつでも無料相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。 治療期間 約4ヶ月から5年程度 治療費 88万円 治療のリスク 後戻り、歯ぐきの退縮、知覚過敏、歯と歯の間の三角形の隙間(ブラックトライアングル)の発生、噛み合わせの調整が必要になる場合、ワイヤー矯正への移行の可能性、顎関節への影響
2026.04.15


