2026.06.22

口臭の原因と治し方、セルフチェックと口臭外来を解説

人と話すときに口のにおいが気になって、つい距離をとってしまう。そんな悩みを抱えながら、なかなか相談できずにいる患者様は少なくありません。口臭には、誰にでもある一時的なものから、治療が必要なものまで幅があります。

本記事では、口臭の主な原因と自分でできる対策、そして口臭外来でできることを、歯科の視点から解説いたします。

口臭の種類と主な原因

口臭の種類と主な原因

口臭と一口に言っても、その原因はさまざまです。大きく分けると、誰にでも起こる生理的なものと、病気が背景にある病的なものに分かれます。まずは自分の口臭がどちらに当てはまりそうかを知ることが、対策の出発点になります。

誰にでもある生理的口臭

起床直後や空腹時、緊張したときには、誰でも一時的に口臭が強くなります。これは唾液の分泌が減り、口の中の細菌が増えやすくなるためです。生理的口臭は、歯磨きや食事、水分補給で自然に弱まります。

にんにくやアルコールなど、食べ物・飲み物による一時的なにおいも、この生理的口臭に含まれます。時間の経過とともに消えていくため、過度に心配する必要はありません。

病気が関係する病的口臭

一方で、ケアをしても続く口臭は、口の中や全身の病気が関係していることがあります。割合として最も多いのは口の中に原因があるケースで、口臭全体の約9割を占めるとされています。

鼻やのどの病気、胃腸の不調、糖尿病などの全身疾患が関わることもあります。長く続く強い口臭は、体からのサインの場合があるため、原因を見極めることが大切です。

口臭の最も多い原因は
口の中にある

口臭の最も多い原因は口の中にある

結論から申し上げると、続く口臭の大半は、口の中の細菌が出すガスが原因です。中でも舌の汚れと歯周病が、二大要因として知られています。

舌の汚れ(舌苔)

舌の表面に付着する白い汚れを「舌苔(ぜったい)」と呼びます。これは細菌や古くなった粘膜が溜まったもので、口臭の大きな発生源です。鏡で舌を見て白っぽく覆われているときは、舌苔が多いサインです。

歯周病と歯垢

歯周病が進むと、歯茎の溝に細菌が繁殖し、特有のにおいを発します。歯と歯の間や歯茎の境目に溜まる歯垢(プラーク)も、においのもとになります。日本歯周病学会でも、歯周病は口臭の主要な原因の一つとされています。

歯周病は痛みが出にくく進むため、口臭をきっかけに発見されることも珍しくありません。

唾液の減少(ドライマウス)

唾液には、口の中を洗い流し、細菌の増殖を抑える働きがあります。加齢やストレス、口呼吸、一部の薬の影響で唾液が減ると、細菌が増えて口臭が強まります。口の渇きを感じやすい方は、唾液の量にも目を向けてみてください。

自分でできる口臭対策と
セルフチェック

毎日のケアを少し工夫するだけで、口臭が和らぐことは多くあります。効果の出方には個人差がありますが、まずは基本のケアから見直してみましょう。

今日からできるケア

今日からできるケア

歯磨きに加えて、歯と歯の間を清掃する歯間ブラシやデンタルフロスを取り入れると、においのもとになる汚れを減らせます。

舌の汚れが気になるときは、専用の舌ブラシでやさしく1日1回ほど清掃します。力を入れてこすると舌を傷めるため、軽い力で奥から手前に動かすのがコツです。

唾液を増やすために、よく噛んで食べる、水分をこまめにとる、といった習慣も役立ちます。

セルフチェックの方法

セルフチェックの方法

自分の口臭は気づきにくいものです。簡単な方法として、清潔なコップに息を吐いて10秒ほど後ににおいを確かめる、舌をティッシュで軽く拭ってにおいをみる、といったセルフチェックがあります。

ただし、自分の感覚だけでは正確に判断しにくいのも事実です。気になる場合は、客観的に測定できる歯科の口臭外来を利用する方法もあります。

口臭外来でできること

口臭外来でできること

当院の口臭外来では、口臭測定器を使って、においのもとになるガス(揮発性硫黄化合物。細菌が作り出すにおい成分)の濃度を数値で測定します。

どの種類のガスが多いかも分析でき、硫化水素が多ければ舌苔、メチルメルカプタンが多ければ歯周病、というように原因の見当をつけられます。思い込みではなく、実際の状態を客観的に把握できるのが利点です。

測定とあわせて、口の中の視診、歯周ポケット(歯と歯茎の溝)の深さの測定、唾液の分泌量の確認、生活習慣や服用中の薬についての問診を行い、原因を総合的に見極めます。

総合歯科である当院では、原因が歯周病であればその治療を、舌苔が多ければ清掃の指導を、唾液が少なければその対策を、と背景にある問題まで含めて対応します。

「気にしすぎていただけだった」と分かって安心される患者様もいらっしゃいます。一人で悩まず、まず原因を確かめることをおすすめします。

よくある質問

Q.口臭が気になりますが、自分では強く感じません。受診すべきでしょうか?

口臭は自分では気づきにくく、逆に気にしすぎている場合もあります。客観的な測定で実際の状態を確認すると、不要な不安が解消されることがあります。気になって生活に支障が出ているなら、一度相談してみる価値はあります。

Q.口臭用のタブレットやスプレーで治りますか?

これらは一時的ににおいをやわらげる効果はありますが、原因そのものを取り除くものではありません。歯周病や舌苔が原因の場合は、根本のケアをしないと繰り返します。応急的に使いつつ、原因の確認も並行することをおすすめします。

Q.子どもの口臭が気になります。問題はありますか?

お子様の口臭は、口呼吸や鼻づまり、歯磨き不足が関係することがあります。多くは一時的ですが、続く場合は虫歯や鼻・のどの病気が隠れていることもあります。気になるときは保護者様が様子をみて、早めにご相談ください。

Q.胃が悪いと口臭が出ると聞きますが本当ですか?

胃腸の不調が口臭に関係することはありますが、続く口臭の多くは口の中に原因があります。まずは歯科で口の中の状態を確認し、口に原因が見当たらない場合に内科などへの相談を検討する流れが現実的です。

口臭の悩みは、原因を一つずつ確かめることで軽くなっていきます。一人で抱え込まず、気になるときは専門の窓口を頼ってみてください。

この記事を監修した人

埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック院長 川村 英史

埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科
コスモクリニック 院長

院長の川村は、一般歯科からインプラントなどの専門的な治療まで幅広く診療を行い、地域の皆様の口腔健康をサポートしています。東北大学を卒業後、日本最大のクリニックで臨床経験を積み、2016年に志木駅前歯医者コスモクリニックを開院。患者様一人ひとりに寄り添い、丁寧な説明と安心できる治療を心がけています。インプラント寺子屋2022での講演や、WHITE CROSSでの「インプラント治療におけるデジタルとアナログの融合」など講演活動にも積極的に取り組み、著書「最強の臨床術」も執筆。予防歯科を重視した質の高い歯科医療の提供を通じて、地域に貢献する医療を提供できるよう努めております。

Clinic information

埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科
コスモクリニック 本院
志木駅から徒歩1分
利便性の高い歯医者です

お問い合わせ
048-424-7344
診療時間
09:00-12:30
14:00-19:00

休診日:祝 土日は17:30まで
院長の出勤日は月・水・木・金・土(第二水曜日、第四土曜日を除く)
院長をご希望の方はお電話にてお問い合わせくださいませ。

  • 夜19時まで診療
  • 急患も対応OK
埼玉志木駅前歯医者・矯正歯科 コスモクリニック 本院
〒353-0004
埼玉県志木市本町5丁目24−9
Google mapで見る
ドクターズファイル

新型コロナウイルス感染症
に関する当院の対応

当院は感染症に対する徹底した予防対策を行う歯医者です

分院

提携院

【当日予約受付中】お電話にてご連絡ください!